これからスポーツビジネスを学ぶ人におススメな7冊の本

最近では、スポーツビジネスやスポーツマネジメントに関する書籍もたくさん出てきました。

ただ、これからスポーツビジネスやスポーツマネジメントといったことを学んでいこうと思っている人や、学びなおそうとしている人にとっては「何から手を付けていいかよくわからない」ということもあるかと思います。

そこで今回は私が勝手にチョイスした「初心者はとりあえずこれを読んでほしい!」という本をいくつかご紹介したいと思います!

以下のそれぞれの項目で「本当に読んだほうがいい」というものだけを厳選致しました。

・スポーツ全般編
・スポーツ政策
・スポーツマーケティング編
・スポーツマネジメント編
・スポーツビジネス編
・スポーツ法律編
・スポーツメディア編

それぞれの項目でもっとおススメを知りたい方は、当ブログで紹介してきますのでお楽しみに!

スポーツ全般編

「スポーツは誰のためのものか」

斬新なタイトルのこの本は、「スポーツとは何なのか」という大きなテーマを解き明かそうとしている本です。
とはいえ、スポーツが始まった歴史などがひたすら書かれているわけではなく、「日本人のスポーツ観」「教育現場とスポーツ」「地域社会とスポーツ」「マスコミとスポーツ」というように、様々な角度からスポーツを扱う「主体」を取り上げて、海外との比較や日本のスポーツ産業の問題点などをコンパクトに解説しています。

2011年の出版ということで、本書で扱われているデータはやや古いものですが、スポーツ産業の大枠はほとんど変わりないため、全体像をつかむという意味ではとてもおススメの本です。

難しい理論などが書かれているわけではないので、「勉強」というよりも「読み物」として手軽に読むことができる点もよいと思います。

スポーツ政策編

「スポーツ政策論」

そのまんまのタイトルですが、おそらく日本の「スポーツ政策関連」の書籍の中では最も全体像が分かりやすく、かつ詳細に書かれている本です。

500ページ近くあるため、「手軽に読める」とはいかないかもしれませんが、逆に言うと「この本1冊読めば、スポーツ政策に関する知識はかなり身につく」ということです。

「スポーツ政策」というのは簡単に言えば、「どうやって税金を使ってスポーツを良くしていくか(あるいは「スポーツで国民の生活をどう豊かにしていくか」)」ということです。

そのために、中央省庁や各都道府県、市町村等の自治体に「予算」として税金が振り分けられるのですが、本書ではどういったルールのもとにそれが行われているのか、また、問題点はなんなのか、ということを理解することができます。

「スポーツ政策」はプロスポーツやアマチュアスポーツといった枠に捉われず、「スポーツ全体」に影響してくる重要な事項ですので、これからスポーツビジネスやスポーツマネジメントを学ぶ方は、「難しそう」と敬遠せずに、ざっくりとでもいいのでぜひ学んでみてください。

スポーツ政策については、「スポーツ政策」ってなに? スポーツによる国づくり のコラムでも解説しています!

スポーツマーケティング編

「コトラーのマーケティング3.0に学ぶ スポーツマーケティング入門」

タイトルに「入門」と書いてありますので、これから「スポーツマーケティングを学んでみたい」という方に向けて書かれているということは明白なのですが、とてもシンプルな構成と文章で「スポーツマーケティング」について解説しており、数ある「スポーツマーケティング本」の中でも一番最初に読んでみてほしい本です。

ちなみに「コトラー」というのは、世界的に有名なマーケティング学者のフィリップ・コトラー氏のことです。

コトラー氏のことはさておき、「スポーツマーケティング」というのは一般的な「マーケティング」の理論・考え方をスポーツ版に少しアレンジしたものです。

したがって、「マーケティング」が理解できていれば「スポーツマーケティング」を理解することも簡単、ということなのですが、「マーケティングは難しそうだけど、スポーツマーケティングなら面白そう!」と感じる学生さんも多いかと思いますので笑、本書は「マーケティングの基本を押さえつつ、それがスポーツと組み合わさった場合にどうなるのか」ということを分かりやすく解説していますのでおススメです!

ちなみに、コトラー氏の「マーケティング3.0」という考え方は、現在では「マーケティング4.0」にバージョンアップしていますので、「スポーツマーケティング」を学ぶと同時に必ず一般的な「マーケティング」も学ぶことをおススメします。

ここでは「マーケティング3.0」や「マーケティング4.0」については詳しく解説は致しませんが、「4.0」は「3.0」よりもさらにデジタル経済や技術が発展している現在において、IoTやAIといった技術などを活用してマーケティングを行っていく概念をあらわしています。

スポーツマーケティングについては本ブログの、
・「スポーツマーケティング」とか「スポーツマネジメント」ってなに?
・スポーツが「商品」になった理由
でも解説しています!

スポーツマネジメント編

「よくわかるスポーツマネジメント」

このブログでも何度かお伝えしているように、「スポーツマネジメント」というのは大きくわけると2つの種類があって、1つは「スポーツ自体の(競技の)マネジメント」ということと、もう1つは、「ビジネス・マネジメント」、ということになります。

本書では、上記の2通りの「スポーツマネジメント」を様々な視点から網羅しており、この1冊を読めば、「スポーツをマネジメントする、ということはどういう意味なのか」ということが一通り理解できるようになっています。

ただ、実務というよりは「アカデミック寄り」に書かれている本ですので、文面が「固い」というか、すこしとっつきにくい感はあるので、人によっては少し読みづらいかもしれません。

日本でスポーツマネジメント関連の研究をしている様々な大学の先生たちが共著して書かれている本ですので、そうなってしまうのは致し方ないのですが、それだけ「スポーツマネジメント」というのは扱う対象が広く、「体系的に学ぶことが難しい領域」である、ということです。

「スポーツマネジメント」ってどんなことをするの?

全部の項をはじめから読もうとせず、興味のあるところだけ飛ばし読みをしてもよいと思います。

「スポーツビジネス」、「スポーツマネジメント」の勉強は、まずは「全体像をざっくり理解する」ということがとても大切です!

「スポーツ経営」と「スポーツマネジメント」って違うの? スポーツビジネスを取り巻く理論

スポーツビジネス編

「最新 スポーツビジネスの動向がよーくわかる本」

様々な業界の動向を解説しているシリーズの「スポーツビジネス」版が本書です。

上記の「よくわかるスポーツマネジメント」とは逆に、細かい理論などではなく「スポーツビジネスってどんなことをやっているの?」という疑問に答えてくれる本です。

様々な業界の動向を解説しているシリーズ本らしく、「見開き1ページに1トピックス」という構成になっており、パラパラとめくるだけでスポーツビジネスの全体像を知ることができると思います。

「スポーツ」の特徴ってなに? 「売る」視点からみたスポーツ

「これからスポーツビジネスを学んでみたい!」という方には、ぜひ最初に読んでみてほしい1冊です。

「プロスポーツだけがスポーツビジネスではない」ということもよくわかると思います。

「スポーツビジネス」って「何を」売ってるの?

スポーツ法律編

「スポーツの法律相談」

日本には「スポーツ法」という法律自体はありませんが、スポーツにかかわる様々な法律をひっくるめて「スポーツ法」と呼ばれています。

本書は、スポーツを「する」「観る」「ビジネスする」という色々な視点から、それぞれに関わってくるような法律を実際に起こった事例などわ交えながらとてもシンプルに解説しています。

法律関連の本ですので、用語が少し難しかったり、言葉遣いが難しかったりということがあるのは致し方ないですが、スポーツビジネスを行う上では「法律」をよく理解して、リスクマネジメントをしなければならない、ということは非常に大切になります。

例えば、「野球観戦中に打球が観客に直撃し、重大な怪我を負ってしまう」といったことも現実には起きているわけですが、その場合に責任は「球団」なのか「スタジアム」なのか「打者」なのか、「警備会社」なのか「観客の自己責任になるのか」ということが議論になります。

「スポーツ法」ってなに? スポーツビジネスに活かせる法律の知識

スポーツビジネスを行う上では、こうした様々な事態に備えてあらかじめ「ルール」を明確にしておかなければなりません。

法律に沿ってこうしたルールを明確にし、様々な事態に備えることで初めて「収益化」ができるからです。

スポーツメディア編

「メディアスポーツへの招待」

「スポーツメディア」というのは、簡単に言うと「スポーツを報道してお金を稼ぐ」というビジネスです。「スポーツメディア」と呼ばれたり「メディアスポーツ」と呼ばれたりして、統一された決まりがないためややこしいですが、「メディアスポーツ」は「メディアの中で扱われるスポーツ全般」という感じで、「スポーツメディア」というのは「J SPORT」や「DAZN(ダゾーン)」のように、「スポーツに特化したメディア」という意味合いで使われているようです。

本書は「メディアがどのようにスポーツと関わってきたか」という歴史的な背景や、「メディアが作り出すスポーツ文化」「海外のメディアスポーツ」といった、メディアとスポーツに関することを広く解説しています。

日本のスポーツビジネスはどうやって発展してきたの?スポーツとメディアの関係

どちらかというと「テレビ」を重視した内容になっているため、近年急速に発達している「インターネット中継」や「SNSを活用した情報発信」といったことは扱われていません。

現在の日本において「メディアスポーツ」あるいは「スポーツメディア」といったことを教えている先生たちは、「元テレビ局員」や「元新聞記者」といった経歴の方が多いため、「インターネットを活用したプロモーション」や「ソーシャルメディアを活用したデジタルマーケティング」といったことにはあまり詳しくないのだと思います。

若い学生さんたちは、「テレビや新聞」よりも「インターネットやSNS」のほうに興味があるでしょうから、なかなか「スポーツ」に関してそういったことを扱っている本はないのですが、まずは本書のような「伝統的なメディアとスポーツ」を学んで、「デジタルマーケティング」などの知識を付けていくとよいと思います。

「スポーツ産業」ってどうやって成り立ってるの? 「スポーツメディア」産業の巻

例えば、こんな本などを読んでみるとよいと思います。

まとめ

今回は「スポーツビジネス」に関する様々な項目の中から、初学者におすすめの本をご紹介致しました。

スポーツビジネスを学ぶ上では、いきなり「プロ野球の制度の仕組み」などの細かい話ではなく、「スポーツ産業の全体像」や「国がスポーツをどうやって盛り上げようとしているのか」といった「大きな視点」から全体を把握することが大切です。

まだまだ紹介したい本はたくさんあるので、今後は1つ1つの項目を深堀して、推薦図書をご紹介していきます!

本サイト管理人の本業
アナリティクス・コンサルティング

本ブログ管理人のゆうきが代表として経営している合同会社エスシードでは、デジタルトランスフォーメーションやデータドリブン経営を支援するための、データ活用コンサルティングを行っています。デジタル技術やデータを活用した企業経営を目指している方はお気軽にご連絡ください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。