「スポーツ業界に入りたい!」という人に考えてほしいこと

高校生や大学生、専門学生などで、「スポーツの仕事がしたい!」「スポーツ業界に入りたい!」と考えている方もいらっしゃると思います。(少なくとも、このブログを読んで頂いている方のほとんどはそうしたお気持ちを持っていらっしゃるのではないかと思います。)

実際、この「ゼロからのスポーツビジネス入門」のLINEやTwitterなどで、「どうすれば就職できますか?」とか「就職するために何を勉強したほうがいいですか?」というメッセージをくれる方が結構いらっしゃいます。

今回は、「スポーツ業界に入りたい!」と考えている方(特に学生さんや20代前半くらいの方)に、スポーツに関する仕事をする前に、これだけは考えてみてほしい、と思うことをいくつか書いてみたいと思います。

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判断する「基準」を考えてみる

まずは、「スポーツの仕事がしたい!」と考えたときに、何から手をつけていいのか分からない方もいると思います。

そうした人は、自分の中に「基準」をきちんと持っていない場合が多いです。

なので、スポーツの仕事に関わらずですが、何か物事を考えたり、決断するときにはきちんと「基準」を決めたほうがよいです。

その基準をいくつかお示ししたいと思います。

その基準は、

① 自分はなにがしたいのか?

② 自分はなにができるのか?

③ どんな生活を送りたいのか?

④ どんな企業に入れば自分を活かせるか?

スポーツ業界に入りたい人に考えてほしいこと

といった4つの基準です。

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①自分は、なにがしたいのか?

まずスポーツビジネスやスポーツに関する企業に就職をしたり、ビジネスをしたいと思ったときに真っ先に大切になるのが、「自分はなにがしたいのか?」をよく考えて明確にすることです。

「そんなの当り前じゃないか!」と思われるかもしれませんが、これができていない人が意外と多い印象を持っています。

例えば、

「スポーツクラブに就職したいです」
「マイナースポーツを広めたいです」
「スポーツメーカーに入ってマーケティングをしたいです」

というような方が結構います。

こうしたお気持ち自体は素晴らしいと思いますし、ぜひ夢に向かって挑戦していただきたいと思います。

ただ、このような人に欠けているものがあります。

それは「なぜあなたがそれをやるのか?」ということです。

「スポーツクラブに就職したい」という例で言えば、「就職したい」という希望は確かに伝わりますが、あなたはなぜスポーツクラブに就職する必要があるのでしょうか?

「クラブに入って社会貢献がしたいです」、とか、「地域貢献がしたいです」、とか、「スポーツに対して恩返しがしたいです」といったことを考えている人もいると思います。

そうしたお気持ちも、もちろん素晴らしいことですが、よく考えてみてください。

「社会貢献」がしたいのであれば「スポーツ」ではなくても実現できます。

「地域貢献」がしたいのであれば、地域のボランティアをしてもいいと思います。

「スポーツに恩返し」がしたいのであれば、自分が小学生のときに所属していたチームをお手伝いするとか、ボランティアコーチになるとか、好きなチームの年間チケットを買って毎試合応援しに行くとか、いくらでも方法はあると思います。

あなたがやりたいことは、わざわざ「就職したり」「お金をかけたり」しなくても、実現できるかもしれません。

それでも「就職してスポーツを仕事にしたい」というのは、自分にとってどういうことなのか? ということをよく考えてみることが大切です。

もちろん、生きていくためには「お金」は必要ですから、「自分の大好きなスポーツに関わってお金をもらいたい」という理由は「就職する」ための理由になると思います。

しかし、お金は「もらう」ものではなく「自分で得る」ものです。

「お金は欲しいけど、難しいことは考えたくない」という人は新卒でも中途でも、スポーツビジネスに向いていないと思います。

スポーツビジネスは見た目の華やかさとは違って、厳しい世界です。

あなたは「スポーツを仕事」にしたときに、厳しいことにも耐えられますか? 自分を否定されたりすることにも耐えられますか? 責任を負いたくないのであれば、ボランティアでもよいのではないですか?

なぜあなたは、わざわざスポーツを「仕事」にする必要があるのですか?

これは、スポーツ業界で仕事がしたい、就職がしたいという人に真っ先に考えてもらいたいことです。

そのあたりが明確になっていない方は、いきなり新卒でスポーツ業界に入ってしまうとかなり苦労するかもしれません。(というより、そもそも採用してもらえない可能性が高いですが・・・)

それであれば、まずは他の業界に入ってスポーツと少し距離を置いてみるとか、スポーツを外側から眺めてみるとよいかもしれません。

「意外とスポーツの仕事に対するこだわりがなかったかもしれないな」とか、「やっぱりスポーツに関わる仕事がしたい!」というように、自分の気持ちを再発見できるかもしれませんね。

②自分は、なにができるのか?

次は、「自分は、なにができるのか?」ということです。

学生さんであれば、まだビジネス経験がほとんどない状態からのスタートになりますから、もちろん社会人に比べればできることに限りがあるかもしれません。

それでも、自分にできることや得意なことは必ずあるはずです。

「どんな仕事をしたいか?」ということを考えるときに大切になるのは「自分がそれを好きかどうか」ということと、「自分がそれを得意としているか?」ということです。

サッカーが好きで、サッカーに関する仕事がしたい人は、サッカーに関する仕事であればどんな仕事でもやれるでしょうか?

たとえば、あなたは「人と会話をすることを」がとても苦手なのに、ひたすら接客するような仕事を任されたら、「サッカーのためだから」といって我慢できるでしょうか?

このブログを読んでくれている方は、基本的には「スポーツ大好き人間」のような方が多いと思いますから笑、関わりたい商品やサービスが「スポーツに関連する」ものであった場合、「好きか嫌いか」ということはあまり重要ではないかもしれません。

なので、大切になってくるのは「自分はなにが得意か(なにができるのか)?」という、あなたの「気持ちの面」というよりは「能力の面」をよく考えてみることです。

例えば、就職活動の履歴書や面接のときに、

「自分は部活でキャプテンをやっていました」

といったようなことをアピールする人は結構いるかと思います。

「キャプテンをやった」という事実はもちろん素晴らしいことですが、問題になるのは「なぜあなたがキャプテンになったのか?」ということや「キャプテンとして何をしたのか?」ということです。

たまたまくじ引きでキャプテンになってしまったのと、自ら手を挙げてキャプテンになったのでは、「キャプテンになった」という結果は同じでも、中身が全く違います。

もしあなたが、自ら手を挙げてキャプテンになったのであれば、あなたは他の人が嫌がるようなことにも勇気を出して挑戦したり、行動を起こす力がある、ということです。

「キャプテンになったこと」自体が大切なのではなく、あなたの「人間性」が大事なのです。

今までの過去の出来事から、なぜ自分がそういう行動を取ったのか、そういう役割を任されたのか、ということを考えると「自分にできること」というのが見えてくると思います。

これは「英会話ができます」とか「教員の免許を持っています」というような「能力」や「資格」とは違います。

「英会話」や「教員の免許」はもちろん就職活動のアピールや自分が持っている能力として大切なものですが、「英語が必要ない」ような状況であれば役に立ちませんし、「資格がなくても教師になれる」というようにもし法律が変わったりしたら役に立ちません。
(そんなこと状況にはならないとは思いますが)

ですが、あなたが「他の人はやりたくないキャプテンという役割を、勇気を出して挑戦した」という経験があるのであれば、どんな国に行っても、どんなに法律が変わったとしても、通用する「スキル」になるはずです。

あなたにはなにができそうですか? それはスポーツに対してどんな役に立ちそうですか?

③どんな生活を送りたいか?

あなたは、社会人になって「どんな生活を送りたいか?」ということを考えたことがあるでしょうか?

「どんな仕事がしたいか」とか「どんな会社に入りたいか」ということを考えることはあっても、社会人になってから「どんな生活をしたいか」という想像をきちんとできる人は少ないと思います。

就職活動では「自己分析」というのをやったり、「業界研究」というのをやったりすると思いますが、「自己分析」というのはあくまであなたの「過去の出来事」を振り返って「自分がどういう人間なのか」を知るという作業です。

それも大切だとは思いますが、「将来どうしたいのか、どうなりたいのか」を考えるほうが最も重要だと思いませんか?

(というより、わずか20年ばかりの人生を振り返って「自分はこういう人間です」と決めてしまうことに無理があると思うのです)

少なくとも私は自分自身の過ぎ去った過去よりも、未来に対して希望や目標を持って生きていきたいと思っています。

「どんな生活をしたいか?」ということを考えるときには、「どんな場所に住みたいか?」「どんな家に住みたいか?」「誰と住みたいか?」「仕事以外の時間をどう過ごしたいか?」など、考える必要があることがたくさんあるので、ここではすべてを挙げることはできませんが、

私が今このブログを書いている2020年時点で言うと、「土日はちゃんと休みたい」とか「残業は絶対したくない」とか、「休暇がとりやすい」といったような生活を希望する人は、スポーツ業界に入るとかなり苦しくなるかもしれません。

10年、20年前に比べれば、スポーツ業界の「働き方」もだいぶ変わってきてはいると思いますが、特に学生さんに人気の高い「プロスポーツクラブ」や「スポーツ小売り」などは、基本的に「他の人が休んでいるときにサービスを提供する」仕事ですので、「土日休み」や「残業なし」ということが難しい仕事です。

また、スポーツ産業は他の産業に比べても規模の小さい業界ですので、当然お給料などの待遇もそれほど良くありません。(あくまで全体的に見ればの話です)

「他の人(他の業界の人)といっしょくらいのお給料が欲しい」と思っても、それすら叶わない可能性もあります。

だからといって、あきらめてしまっては、スポーツ産業は発展していきませんから、「自分がそれを変えてやるぜ!」という気合いのある方にぜひスポーツ業界に入って活躍してほしいと思いますが、現実問題として「働き方」や「待遇面」で他の産業や業界に見劣りしてしまう部分が多いのも事実です。

「最初の給料が低かったとしても努力して稼げるようになってやる!」というのも、「やっぱりスポーツは趣味として楽しむようにして、きちんとした待遇の企業で働こう」というのも、人それぞれです。

あなたが「将来こんな生活がしたい!」と思うことは、スポーツ業界でのお仕事を通じて実現できるでしょうか?

④ どんな企業に入れば自分を活かせるか?

最後は「どんな企業に入れば自分を活かせるか?」です。

「スポーツ業界」といっても、何千、何万という会社があります。

その中であなたにとって最高の職場を見つけるというのは、「宝探し」のようなものです。

ですので、「スポーツに関わりたい」という漠然とした理由で、スポーツクラブやスポーツメーカー、スポーツ小売り、スポーツメディア、スポーツ施設といったスポーツ関連の企業を手あたり次第に履歴書を出したり面接に行くのはあまりおススメしません。

企業が人を採用するときは、「なにをやりたい人なのか?」ということよりも「なにができる人なのか?」ということを重視して履歴書を見たり面接をしたりします。

つまり、あなたが「スポーツを仕事にしたい!」と思ってその気持ちを必死にアピールしても、企業は「結局、この人はなにができるのだろうか?」ということが分からず、いつまでたっても採用に結びつかないのです。

上記で挙げたような、スポーツ関連の企業は、同じ「スポーツ業界」と言えど、やっている業務や、その仕事をするにあたって必要なスキル、求めている人材などが全く違います。

そうした中で、「スポーツが好き」という理由だけで採用試験を受けても、合格できないことは明らかではないでしょうか?

最初にも書いたように「スポーツが好き」「スポーツに関わりたい」「スポーツに貢献したい」というのであれば、企業に就職せずともボランティア活動でも実現できます。

「就職する」ということは正規社員であれ非正規社員であれ、「ビジネスパーソン」としての結果を求められるのです。

あなたは、どんな企業に入って、どんな仕事をすれば、大きな成果を出せるでしょうか?

もちろん「企業に入る」ということだけが職業人生ではありませんので、自分で会社を作ったりすることも選択肢としてあるかもしれません。

ただ、99%の人は「企業に就職」して働きます。

もしあなたが、「自分のアイデアを1年目からどんどん形にできるような企業」に入りたいのであれば、誰もが知っているようなスポーツメーカーやフィットネスクラブなどの、割と大きな企業に就職するのはやめたほうがいいかもしれませんし、逆に「自分は地道なことをコツコツとやるのが得意だ」というのであれば向いているかもしれません。

あなたにとって、どんな環境であれば、自分の能力や気持ちを最大限に発揮できるかを、ぜひよく考えてみてください。

そうすれば、自分なりの企業選びの軸(基準)ができてくると思います。

まとめ

今回は、\「スポーツ業界に入りたい!」という人に考えてほしいこと/、ということで、スポーツ業界に入りたい学生さんや若手の方に、まずは「これだけは考えて欲しい」と思うことを書いてみました!

偉そうに色々と書きましたが、私も大学時代の就職活動にとても苦労しました

まさに自分は「スポーツが好きだから仕事にしたい」という理由だけで就職活動に臨んでいました。

その結果は、言うまでもなく大失敗でした。

「スポーツ業界で働きたい!」という人は、みなさんとても熱い気持ちを持っています。

ただ、その気持ちを上手く整理して、人に伝わる形で表現できないと、大学時代の私のように失敗してしまいます。

そういう意味で、「マーケティング」「コピーライティング」などを学生の時から学んでおくと、就職活動の時にも役に立つのかなと思います。

「スポーツに対する気持ちを整理するのを手伝ってください!」とか「スポーツ業界への就職活動が全然上手くいきません!」という方はぜひLINEでご相談くださいね!


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ABOUTこの記事をかいた人

須賀 優樹

本ブログの管理人。「世界で一番優しくスポーツビジネスを学べる場をつくる!」を目標に、スポーツ業界に入りたい人、活躍したい人をこれまで多数支援。学生時代の専門は「スポーツマーケティング」。現在は大手企業のデジタルマーケティングやビッグデータ分析のコンサルティング、スポーツ団体の新規事業支援などをやっています。