「スポーツビジネス初心者」に絶対読んで欲しい45冊を一挙にご紹介!!

「スポーツマーケティング」が分かりにくい3つの理由を解説! 教科書は読まなくていい!

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須賀 優樹
「ゼロからのスポーツビジネス入門」の運営代表として、「世界イチわかりやすいスポーツビジネス・マネジメント」を情報発信。元産業能率大学教員として大学生にスポーツマネジメントを教えた経験も。スポーツ業界就職や起業相談、スポーツ組織向けコンサルティングも好評。

今回は「スポーツマーケティング」はなぜよくわからないのか? というテーマで書きたいと思います。

ときどき、「スポーツマーケティングを学びたいのですが、どうしたらいいですか!?」という方から相談を受けたりすることがあります。

将来的に「スポーツビジネスに関わりたい」と思っている学生さんや20代の方で「スポーツマーケティング」というものに関心がある方が割と多いのかなと思います。

でも、いざ「スポーツマーケティング」を学ぼうとすると、学べる場も限られてきますし、なんだか難しくて挫折してしまう人も多いのではないでしょうか?

なので、「スポーツマーケティング」の学習に挫折してしまう理由と、どうすればもっと簡単に理解ができるのか? という視点を少しご紹介できればと思います。

この記事で学べること

✔ スポーツマーケティングの学習が難しい理由がわかる

✔ スポーツマーケティングを理解するコツがわかる

✔ スポーツマーケティングは実践あるのみ!


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わかりにくい理由① 本に書いてある文章が読みづらい!

「スポーツマーケティング」をしっかり学ぼうと思ったら、まずは「本を読んで理解する」というのが一番手軽な方法です。

私が学生時代はスポーツマーケティング」に関する本や情報というのは、それほど多くはありませんでしたが、今はAmazonで検索したり、大きい本屋に行ったりすると、そうした本が結構多いことに気が付きます。

それだけ、ここ10年くらいで日本のスポーツマーケティング分野が発展してきているということでもあります。

「スポーツマーケティング入門」と書いてあるような本もいくつかありますし、このブログでもおススメの書籍としていくつかご紹介している本もありますが、だいたいの人は、数ページ読んでみて挫折してしまうと思います。

なぜなら、ズバリ「文章が読みづらい・難解」だからです。

書いてある内容はとても良いのに、文章が読みづらい・難しくて読者の理解度を下げてしまっているもったいない本がいくつかあります。

そうなってしまう理由の大きな一つは、「スポーツマーケティングに関するほとんどの本は大学の偉い先生方が書いている」からです。

これはスポーツマーケティングという分野に限りませんが、大学の先生が書く教科書というのは、大体の場合、「文章や言葉づかいが難しくて読みづらい」というものになってしまいます。

例えば、スポーツマーケティングの分野で著名な先生が書いた本の最初の部分には、スポーツマーケティングの説明として、

顧客のために新しい事業を創造し、(中略)社会に変革を促そうとするポジティブなマインドこそがマーケティングに意味を与える

と書いてあります。

この文章を見ると、スポーツマーケティングというのはとても難しそうな気がしてしまいますが、言っていることは、

お客さんのために新しいビジネスを作って、そのビジネスによって社会を良い方向に変えていくことがマーケティングでは大切です

というだけのことです。簡単ですよね?

大学生や、大学出身の方はよくわかると思いますが、大学1年生になって様々な講義を履修する際に「授業で使う教科書」を指定される経験があると思います。

このときに「指定される本」というのは、とても分厚くて、文字だらけで、難しくて、見るだけで嫌になってしまうような本が多かったのではないでしょうか?

これとまさに同じことが「スポーツマーケティング」という分野を学ぶときに起こってしまうという訳です。

誤解のないようにお伝えしておくと、私はスポーツマーケティングを研究されている方や大学の先生たちを否定している訳ではありません。

そうした、スポーツマーケティングを日々研究したり世の中に論文や書籍という形で発信してくれる方がいるからこそ、スポーツマーケティングは発展していくのですから、尊敬するべき方々です。

でも、「研究論文」や「教科書」というのは、「きっちりと」「正確に」書く必要がありますから、読者としては、それが必ずしも「理解しやすい」ものではないということです。

出版社があえて「難しい表現や用語」を本の中に入れて、すごそうな本のイメージを作り上げている、ということもあるかもしれません。

なので、本や論文を読むことに慣れていない高校生や大学生が、いま存在している「スポーツマーケティング」に関する本を読んでも、「ほとんど理解できない」「ついていけない」ということになってしまうのだと思います。

これが、「スポーツマーケティングが分かりにくい」という理由の1つめです。

わかりにくい理由② 専門用語がとにかく多い!!

これは、スポーツマーケティングに関わらず、一般的なマーケティングや、マネジメントといったことにも言えることですが、とにかく「専門的な言葉・用語」がたくさん出てきます。

スポーツマーケティング入門」のような本でも、以下のような言葉が普通に使われています。

● スポーツマーケター
● セグメント
● 製品ライフサイクル
● マーケティング・ミックス
● マーケティング・リサーチ
● ターゲティング

スポーツマーケティングに登場する専門用語たち

これらの言葉の意味がパっと理解できる人は、スポーツマーケティングの本を読んでも理解が進むと思いますし、わざわざスポーツマーケティングを学ぶために大学に行く必要もないかもしれません。

ですが、大半の高校生や大学生(特にビジネス系の学部ではない人)にとっては、サッパリ意味の分からない言葉だらけのはずです。

スポーツマーケター」という言葉には「スポーツ」という単語がついていますが、他の言葉に至っては、「スポーツ」という言葉が一切ありません。

ちなみに「マーケター(Marketer)」というのは「マーケティングの仕事をメインとしている人」という意味です。

「YouTube」にたくさん動画をアップして生計を立てたりする人のことを「ユーチューバー」と言ったりしますが、それと似たような感じです。

他の用語については、ここで解説すると終わらなくなってしまうので、この記事では解説いたしませんが、ここで挙げたような専門用語は、すべて「一般的なマーケティング」で扱われるような意味や概念の言葉です。

「スポーツマーケティング」というものは、一般的な「マーケティング」と全く別物、というわけではなく、あくまで一般的なマーケティングをベースにしながら、発展してきている分野です。

特に「マーケティング」はアメリカで大きく発展してきた分野ですので、元々は英語で表現されている言葉をカタカナで表現しているため、どうしても横文字が多い、という特徴があります。

だからアメリカは、スポーツという分野においてもマーケティングが上手い、ということです。

なので、「一般的なマーケティングを理解していなければ、スポーツマーケティングも理解できない」というのが、スポーツマーケティングをいきなり学びはじめた人が挫折してしまう大きな理由の2つ目、ということになります。

わかりにくい理由③ 「スポーツ」というもの自体の特殊性がある

スポーツマーケティングがわかりにくい理由の3つめは、「スポーツ」というもの自体が、色々な目的で行われるので、その目的の違いによってマーケティングが変わってくる、ということです。

これは「スポーツマネジメント」を学んだり、実践するときにも同じことが言えます。

どういうことかと言うと、このブログでも度々ご紹介しているように、スポーツビジネスの分け方の1つとして、

✔ 「する」スポーツのビジネス

✔ 「みる」スポーツのビジネス

二種類のスポーツビジネス

というものがあります。

「する」スポーツのビジネス、というのは、スポーツジムやフィットネスクラブ、サッカースクールやヨガスタジオといったような、お客さんが実際に「スポーツをする」ことを通じてお金を得るビジネスのことです。

「みる」スポーツのビジネスは、プロ野球やJリーグなどのように「試合」をお客さんに観てもらうことによって成り立つビジネスのことです。

スポーツマーケティングにも、「するスポーツ」に重点を置いた理論や本と、「みるスポーツ」に重点を置いた理論や本があります。

これが、ごちゃごちゃになってしまうことが、スポーツマーケティングが分かりにくい3つ目の理由です。

日本のスポーツは昔から、「体育」や「教育」といった視点から発展してきました。

なので、どちらかというと日本型のスポーツマーケティングやマネジメントは、「運動する人をいかに満足させられるか」「どんなプログラムやイベントを作るか」「どんなスポーツ施設が多くの人の役に立つか」といった「するスポーツ」の視点で発展してきています。

基本的には「地域の中で住民のみんなが楽しめるスポーツ」をどうやって作りだすか、運営するか、というのが目的で、「大きなお金を稼ぐビジネスを作り上げるマーケティング」ではありません。

一方、「みるスポーツ」として大きく発展してきた、オリンピックやワールドカップ、アメリカのプロスポーツなどでは、スポーツを大勢の人に「みせる」ことによって、多くの企業やテレビ局などを巻き込み、世界的な規模で莫大なお金を生み出すマーケティングを開発してきました。

こうしたスポーツマーケティングに日本で大きく関わってきたのが大手広告代理店の電通(でんつう)という企業です。

したがって、日本で「みるスポーツ」のマーケティングに関する研究や書籍を出版している人は、元電通の人が多くなっています。(私が大学院でスポーツマーケティングを研究していた際も、元電通の海老塚修氏(当時慶應義塾大学院教授)のゼミに入っていました)

このように、「スポーツ」というもの自体が「みる」や「する」という様々な目的で活動されるものであるため、マーケティングも1つのやり方ではなく、それぞれに合ったものが必要となります。

つまり「これがスポーツマーケティングである」という定義ができないため、「学門として体系的に学ぶ」ということが、そもそも難しい分野なのです。

これが「スポーツマーケティングはよく分からない」という大きな理由の3つ目です。

まとめ ~スポーツマーケティングの前にまずはマーケティングを学ぼう!~

今回は、\「スポーツマーケティング」が分かりにくい3つの理由を解説! 教科書は読まなくていい!/というテーマで、なぜ「スポーツマーケティング」という分野が理解しづらいのか、勉強がしづらいのか、という理由を解説しました。

高校生や大学生、あるいは「マーケティング」というもの自体をほとんど知らないような人が、「スポーツマーケティング」というタイトルがついているような本をいきなり買ったりして勉強しようとすると、まず間違いなく挫折すると思います。

そういう「マーケティング初心者」の人は、最初は「スポーツマーケティング」ではなく「マーケティング」の入門書などを買って勉強したりすることを強くオススメします。

「マーケティング」をしっかりと理解することが、「スポーツマーケティング」を理解する上でも一番大切なことです!!


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