「スポーツ産業」ってどうやって成り立ってるの? 「スポーツ用品」産業の巻

スポーツ用品

スポーツ産業を具体的に調べたいときは、「スポーツ産業」ってなに? 「スポーツ産業」を調べたいときに役立つ本」のコラムで、「レジャー白書」や「スポーツ白書」といったものを参考にしてスポーツの産業・市場を調べることができますとお伝えしました。

 とはいえ、そうした資料を気軽に読んだりする機会がない人もいると思いますので、今回はそれらの専門的な資料に載っているような細かい数字などはいったん置いておいて、「スポーツ産業」と呼ばれている産業の中には、だいたいこんなものがありますよ、というのをお伝えしていきたいと思います。

 「スポーツ産業」と呼ばれている産業は大きく分けると以下の4つを中心に語られることが多いです。

① スポーツ用品産業

② スポーツ施設産業

③ スポーツメディア産業

④ スポーツサービス産業

今回は「スポーツ用品」産業についておおまかにご紹介していきます。

スポーツ用品産業って?

「スポーツ用品」というのはその名の通り、スポーツをするときに使う用具のことです。野球であれば「野球用具」、サッカーであれば「サッカー用具」というような言い方をすると思います。

スポーツをするにはまず、用具(道具)がなければ始まりません。

ウォーキングやジョギングといった、一人でもできるスポーツであっても、ウェアやシューズは絶対と言っていいほど必要なものです。

この「スポーツ用品」産業の中には、以下のような3つの産業がそれぞれの役割を持って企業活動をしています。

●製造業 (せいぞうぎょう)

●小売業 (こうりぎょう)

●卸売業 (おろしうりぎょう)

この3つの単語だけを見ても、なにをやっているのかは良く分からないと思いますので実例をご紹介しましょう。

製造業(メーカー)

製造業というのは簡単にいうと「何か(手に取れるモノ)を作っている業種」ということです。

これをスポーツ用品に当てはめれば、「スポーツ用品を作っている会社」ということになります。

こうした企業のことを「スポーツメーカー」などと呼ぶこともあります。

日本の企業で言うと例えば、ミズノ、アシックス、デサントといった会社がスポーツ用品に関する「製造業」です。

もっとも、これらの企業は自分の会社でスポーツショップを運営して、スポーツ用品を販売しているということもやっていますので、「製造」だけをしているわけではないのですが、やはり「スポーツメーカー」としてのイメージが強いのではないでしょうか。

小売業(お店)

小売業というのは、簡単に言うとみなさんがスポーツ用品を買いたいときに行く「お店」のことです。

日本でのスポーツに関する小売業でいうと、アルペン、ゼビオ、スポーツオソリティなどの大型店舗から、みなさんの地元に昔からあるような小さなスポーツショップもスポーツ小売業です。

今はインターネットショッピングができる時代ですので、小売業も「お客さんがお店に来てくれない」という悩みがあるとおもいますが、スポーツ用品というのは手にとってみたり、実際に試着してみないと自分に合っているかどうかはなかなか分からないものです。

スポーツショップでは、シューズやグラブやラケットを直してくれるところも多いと思います。

インターネットでは「ここをこういう風に直してほしい」というような細かい要望にはなかなか答えにくいと思いますので、やはり商品の品ぞろえはもちろんのこと、商品知識やそのスポーツに詳しい店員さんのいるスポーツショップはスポーツ用品産業において絶対に必要なものです。

卸売業(流通)

卸売業とは、別名で「問屋」(とんや)などと言われることもある業種です。

普通に説明してしまうと、卸売業とは、「製造業(メーカー)」が作った商品(シューズなど)を買い取って、小売業(スポーツショップなど)に売っている人たちのことです。

出来上がった商品を全国や世界に届けるので、「流通業」と言われたりもします。

日本では、ZETT(ゼット)、SSK(エスエスケイ)、モルテンといった会社が「スポーツ卸売業者」として企業活動をしています。

上記のような会社は自社でスポーツ用品を製造している場合があるので知っている人も多いかもしれませんが、基本的には、普通にスポーツを楽しんでいる限りはこの「卸売業」という産業と直接関わることはあまりないと思います。

もう少し分かりやすく説明しましょう。

メーカーというのは、「スポーツ用品を作ること」が主な仕事ですから、「スポーツ用品を全国に運ぶ」といったことは得意ではありません。

一方で、小売業(スポーツショップ)は、みなさんにお店に来てもらって「スポーツ用品を買ってもらう」ことが仕事ですから、常にお店の中にスタッフがいなければなりません。

なので、せっかくメーカーがスポーツ用品を作っても、お店の人がそれを取りにいって、持って帰ってきて、お店の棚に並べるといったことをしないと、みなさんの手にはスポーツ用品が届かないのです。

メーカーは「スポーツ用品を作るのに集中したい」、スポーツショップは「お店でお客さんに接客がしたい」となると、誰かがスポーツ用品を「運んで」くれないといけないのです。

その運んでくれる役割をしているのが「卸売業」という産業です。

昔は、メーカーの数もスポーツショップの数もあまり多くありませんでしたので、「卸売業」がそれほど重要だったわけではありません。

ですが今は、スポーツメーカーの数も、スポーツ用品の種類も、スポーツショップの数も、昔とは比べ物にならないぐらいに増えました。

しかも、インターネットショッピングが発達したので、「必ずこの時間までに届けなければならない」といった配送も、昔では考えられないぐらい複雑な状況になっています。

卸売業が存在しなければ、メーカーは自分でお店を作って用品を売るか、仲のいいスポーツショップだけに商品を置いてもらうといったことしかできません。

卸売業があれば、全国、全世界に向けてスポーツ用品を届けることができるのです。

まとめ

スポーツ用品産業は、3つの産業で成り立っている。

● 製造業(スポーツ用品を作っている)

● 小売業(お店でスポーツ用品を売る)

● 卸売業(スポーツ用品を全国に運んでいる)

様々な企業が協力し合うことで、スポーツ用品が私たちの身近なものになっているのですね!


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ABOUTこの記事をかいた人

須賀 優樹

本ブログの管理人。「世界で一番優しくスポーツビジネスを学べる場をつくる!」を目標に、スポーツ業界に入りたい人、活躍したい人をこれまで多数支援。学生時代の専門は「スポーツマーケティング」。現在は大手企業のデジタルマーケティングやビッグデータ分析のコンサルティング、スポーツ団体の新規事業支援などをやっています。