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【厳選】スポーツ業界への就職、転職に役立つ資格はコレだ!

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須賀 優樹
「ゼロからのスポーツビジネス入門」の運営代表として、「世界イチわかりやすいスポーツビジネス・マネジメント」を情報発信。産業能率大学にてスポーツマネジメントを教えています。スポーツ業界就職や起業相談、スポーツ組織向けコンサルティングも好評。

高校生や大学生の方とお話していると、「スポーツ業界の就職に役立つ資格はありますか?」と聞かれることがあります。

結論から言えば「資格がなくてもビジネスはできる」というのが答えなのですが、中には資格がないと開業できないビジネスなどもあったりします。

そこで、今回は「この資格はこれからスポーツビジネスに関わりたい人にとって役立ちそうな資格だ!!」というのを厳選してみましたので、ご紹介したいと思います!

もちろん、新卒の方だけではなく中途採用や転職、起業といったときにも役に立つ資格をご紹介していきますので、あなたの「スポーツを仕事にする!」という目標に向けて、ぜひ役立てて頂ければと思います。

この記事で学べること

✔ 資格の様々な種類がわかる

✔ スポーツに関する様々な資格がわかる

✔ スポーツマネジメントに役立つ資格がわかる


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覚えておきたい「国家資格」と「民間資格」の違い

具体的な資格をご紹介する前に、まずは資格の「種類」について簡単に説明していきます。

日本では、「国家資格」、「公的資格」、「民間資格」の3つに分類されています。

✔ 国家資格

✔ 公的資格

✔ 民間資格

日本の資格の種類

国家資格

国家資格は、法律に基づき国が発行、管理している資格のことです。

国家資格は、その資格がないとその職業に就けない、権利が与えられないものが多くあります。実は多くの方が持っている自動車運転免許も国家資格なのです。

その他に医師や看護師、弁護士、栄養士、食品衛生責任者、中小企業診断士ITパスポートなど様々な分野に国家資格があります。

1日や2日で取得できるものもありますが、取得まで数年かかるものもあります。国家資格なので、信頼度が高く、それらの資格を持っていないと、就職できない職はもちろん、その他の場面でも持っていると 評価される場面はあるでしょう。

公的資格

次に、公的資格ですが、これは国家資格民間資格の中間に位置付けられ、民間団体や公益法人が実施し文部科学省や経済産業省などの官庁や大臣が認定する資格です。

公的資格には、スポーツプログラマーや日商簿記、日商ビジネス英語検定、情報検定などがあります。国家資格ほどではありませんが、一定の信頼度はあるでしょう。

民間資格

最後に、民間資格ですが、これは株式会社やNPO、一般社団法人などの民間団体が発行する資格で、文化省や経済産業省の認可を受けていない資格になります。つまり、資格の内容や取得方法、カリキュラムは企業や団体が独自に定めることができます。

有名な民間資格では、英語検定やアスリートの食生活をサポートするアスリートフードマイスターなどが挙げられます。その他にもスポーツ指導関係トレーナーなど多くの民間資格があります。取得のハードルが国家資格に比べて低いことも多く、一部を除き、知名度が低いため、信頼度は国家資格や公的資格に比べると下がってしまいます。

また、民間資格はそれらを持っていないと職につけないということはなく、知識の証明や勉強したことの証明程度のものだとお考え下さい。

スポーツ関連の資格まとめ!

では、資格というものには「国家資格」「公的資格」「民間資格」という3つの種類があるということをご理解頂いた上で、スポーツ関連の資格をいくつかご紹介していきたいと思います!

国家資格関連

まずは「国家資格」のスポーツ関連資格をご紹介していきます。

柔道整復師

柔道整復師は、アスリート・選手の怪我の施術をはじめ、様々な人の健康保持を支える資格です。

中でも、体を傷つけないで施術を行う保存療法は近年注目されています。

柔道整復師養成機関の専門学校や大学で学び、試験(マークシート、実技)に合格することで取得できます。整形外科などへの就職が一般的です。

学べる内容は、運動学生理学病理学整形外科学リハビリテーション医学など、「人間の身体」に関することがメインとなっています。

また、「接骨院」を開業する場合は、「柔道整復師」の資格を持っていなければ開業することができません。

理学療法士

作業療法士はケガや病気などから回復するための、リハビリ予防をメインとする資格です。

国が定めた養成機関の専門学校や大学を卒業し、試験に合格する必要があります。

学べる内容は、リハビリテーション一般臨床医学など、柔道整復師と近い内容もありますが、高齢者や障害者に接する機会も多い職業のため、保健医療福祉制度論や、障害学介護体験実習なども含まれています。

高齢者の介護施設や、スポーツチームスポーツ施設などに就職できるチャンスがあります。

中小企業診断士

中小企業診断士は中小企業支援法に基づく国家資格で、同法に基づいて、企業の経営診断やアドバイスを行なえる資格のことを言います。

同資格を取得するには一次、二次試験に合格する必要がありますので、その合格率は毎年18%前後と難易度の高い資格になります。

学ぶ内容は、「経営戦略」「マーケティング」「人材マネジメント」「財務・会計」情報システムマネジメント」など、企業経営に関わる幅広い分野を学んでいきます。

なお、東京都中小企業診断士協会では、スポーツビジネス研究会が設置されているとのこと。

研究会では、スポーツをビジネスとして捉え、レジャーや健康維持として行う「するスポーツ」、プロスポーツなどのエンタメとしての「みるスポーツ」、指導者、トレーナー、クラブスタッフなど、様々なスポーツ活動を支える「ささえるスポーツ」の視点から研究を行っているようです。

また、東京オリンピックに関する研究も行っています。

中小企業診断士はスポーツと直接関わるような資格ではありませんが、日本でスポーツビジネスをやっている企業や団体というものは、99%が「中小企業」です。

つまり、スポーツクラブやスポーツ団体に対して中小企業診断士がアドバイスをしたりコンサルティングをしたりする機会はかなり多い、ということです。

スポーツクラブの経営者などでも、一般的なビジネス経験や経営学の知識があまりないままビジネスをしている人も少なくありません。

そうした経営者や企業を導いてあげることが、スポーツビジネスにおける中小企業診断士の大きな役割の1つです。

ITパスポート

ITパスポートは経営戦略、マーケティング、財務、法務など経営全般に関する知識をはじめ、セキュリティ、ネットワークなどのITの知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識を問う資格になります。

中小企業診断士と同様に、この資格が直接スポーツと関わっている訳ではありませんが、上記で挙げたような「経営戦略」や「マーケティング」、「プロジェクトマネジメント」といった領域は、スポーツ業界で活躍するための要素のほとんどを含んでいると言っても過言ではありません。

スポーツ業界は体育会出身者が多く、ITやウェブ、デジタル関連の技術などに弱い人が多いとも言われています。

そのため、こうした資格を持った「IT人材」は今後のスポーツビジネスにおいても、とても重宝されるでしょう。

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定を取得すると、ウェブデザイン技能士を名乗ることができます。

同資格はウェブ関係唯一の国家資格と言われており、国際標準規格に基づくホームページの制作及び、システム構築、セキュリティ対策などの知識及び能力を認定するものになります。

先ほども触れたようにスポーツ業界はITやウェブに弱い傾向が強いので、集客や認知度向上に繋がるホームページの製作やSEO対策などのアドバイスを行う専門家として重宝されるでしょう。

今の時代、ホームページ(Webサイト)を持っていないスポーツクラブやスポーツ団体というのはほとんどないはずです。

地域の少年野球チームやサッカーチームでさえ、Webサイトを作ったり、SNSアカウントを作って情報を発信する時代になりました。

したがって、スポーツビジネスをする際に「Webのことは全くわからない」というのでは話になりませんし、サイトやSNSをいかにうまく活用して収益化をしていくか、というのはますます大切になってくるため、この資格にチャレンジする価値はあると思います。

公的資格

ここからは「公的資格」でスポーツビジネス関連に役立つ資格をご紹介致します!

スポーツプログラマー

スポーツプログラマー公益財団法人日本スポーツ協会が認定している公的資格で、フィットネスやスポーツジムで正しい運動指導などを行うことができる資格です。

規定の講習会を受講し、試験に合格することで取得できます。スポーツジムやフィットネスクラブへの就職を考えている人にとっては役に立つのではないでしょうか?

学ぶ内容はこんな感じです。

これをみると分かるように、「スポーツをする」ということに特化したカリキュラムになっています。

スポーツマネジメントには、大きく分けて、

スポーツの競技面(運動や心理)に関わるマネジメント
※スポーツ科学、スポーツ医学、心理学など。

スポーツのビジネスに関わるマネジメント
※スポーツマーケティング、経営戦略、財務、法律など。

という2種類のものがありますが、「スポーツプログラマー」で扱われる内容は、「スポーツの競技面(運動や心理)に関わるマネジメント」です。

こうした分野のスポーツマネジメントや職業に興味がある方にはおススメの資格です。

日商簿記検定

日商簿記の資格もスポーツ業界への就職、転職に役立つでしょう。

同資格はその名の通り、財務、会計に関するものです。

この資格は「スポーツのビジネスに関わるマネジメント」に関わりたい場合に役立つと思います。

スポーツ業界は簿記、会計、財務といったことに強い人がまだまだ少ないのが現状です。

そして、業界でこれらの概念が薄い傾向もあります。

日商簿記は知名度も高く、信頼度も高い資格ですので、オススメです。

リテールマーケティング(販売士)検定

販売士は日本商工会議所が認定する販売に関する民間資格です。1級から3級まであり、3級は販売員、2級は販売管理、1級は店長や経営者向けとなっています。

リテール(retail)」というのは「小売り」という意味です。

小売り」というのは、スポーツで言えば、「スポーツウェア」や「シューズ」、「スポーツドリンク」「スポーツ食品」といったものを売るビジネスのことです。

スポーツ業界では「小売り業」の大手として「ゼビオ」や「アルペン」といった小売店があります。

また、それらの「小売店」で販売されているスポーツ関連の用品は、「スポーツ用品メーカー」が製造をしています。

つまり、アディダスナイキといった外資系のメーカーや、アシックスミズノといった国内メーカーです。

こうした企業へ就職したい方にとっては、とても役に立つ資格だと思います。

また、プロスポーツクラブで「グッズ担当」をしている方や、「商品販売」などに関わる方にとっても、こうした資格を通じて「小売」について勉強されると良いと思います。

特に、「マーチャンダイジング」や「ストアオペレーション」といった分野は「グッズ担当」の方などに大きく役立つと思います!

民間資格

最後に、「民間資格」でスポーツビジネス関連に役立つ資格をご紹介致します!

日本スポーツ協会公認スポーツ指導員資格

日本スポーツ協会が発行する公認の資格です。

同協会は日本サッカー協会など、日本の各スポーツ協会と連携している機関になります。

そのため、日本サッカー協会公認指導者のC級ライセンス以上を取得すると日本スポーツ協会公認の指導員として登録されます。

日本スポーツ協会公認「アシスタントマネジャー」&「クラブマネジャー」

日本スポーツ協会は地域のスポーツクラブを運営するために役立つ、「アシスタントマネジャー」や「クラブマネジャー」の資格を発行しています。

こちらは、「スポーツを指導する」ための資格ではなく、「スポーツクラブをいかに上手く運営するか」という視点での資格となります。

規定の講習、試験を受けて合格することで資格を取得できます。

アシスタントマネジャー総合型地域スポーツクラブなどにおいて、クラブ会員が充実したクラブライフを送ることができるよう、クラブマネジャーを補佐し、クラブ運営のための諸活動をサポートするのが目的です。

クラブマネジャーは総合型地域スポーツクラブなどにおいて、クラブの経営資源を有効に活用し、クラブ会員が継続的に快適なクラブライフを送ることができるよう健全なマネジメントを行い、総合型地域スポーツクラブなどの運営が円滑に行われるために必要なスタッフがそれぞれの役割に専念できるような環境を整備するのが役割です。

つまり、「クラブマネジャー」がスポーツクラブにおける最終的な責任者、ということになります。

したがって、「アシスタントマネジャー」の資格を持っていない人が、いきなり「クラブマネジャー」の資格を受講することはできません。

ですので、「総合型スポーツクラブ」などにおける責任者あるいは経営者といった職に就きたい方は、まず「アシスタントマネジャー」の資格を取得を目指してください。

アシスタントマネジャー」の資格を取得することはそれほど難しくはないです。資格を取得するために受講する必要がある内容はこんな感じです。

これを見れば分かるように、「アシスタントマネジャー」になるためには「高度なクラブビジネスのスキル」などは求められていません。どちらかと言えば、スポーツの「運動面」にフォーカスした内容となっています。

これが、「クラブマネジャー」になると一気に内容が難しくなります。

こんな感じです。

ロジカル・シンキング」や「経営戦略」など、いかにも「ビジネスらしい」内容のカリキュラムが盛り込まれています。

これらを一通り学ぶと、「スポーツクラブにおけるビジネスのスタートライン」には立てるくらいのレベルには到達できると思います。

あくまで「スタートライン」です。

先ほど紹介した国家資格である「中小企業診断士」では、こうした「経営学」的な内容を、より深く学びます。「経営者に対してアドバイスをする」ための資格ですから、中小企業診断士のほうが難しいのは当然ですね。

ですが、「スポーツビジネスをこれからやってみたい」という方は、この「クラブマネジャー」の講習で扱われるような内容を、きちんと勉強されたほうが良いと思います。

クラブマネジャー」で取り扱われるような内容もほとんど分からないようでは、「スタートライン」にすら立てないと思います。

とにかくクラブを立ち上げたい!」という気持ちを持った方もいらっしゃると思いますので、そうした方は「クラブ立ち上げの準備や運営を進めつつ、経営の勉強をする」という方法が良いと思います。

中には「きっちり勉強をしてからクラブを作る」といった考えの方もいると思いますが、こうしたことは勉強を始めるとキリがなくなってしまうので、ある程度のところで見切りをつけて、実際の行動を起こしたほうがよいと思います。

「やるぞ、やるぞ」と思っても、行動に移さないまま時間が過ぎてしまい、何も進まない、といったことになるよりは、「とにかく始める」ほうが良いと思います。(あくまで私の経験上ですが)

話がだいぶそれてしまいましたが、スポーツビジネスをやりたい方や、総合型スポーツクラブなどに関わりたい方は「アシスタントマネジャー」と「クラブマネジャー」はおススメですよ。(私も「アシスタントマネジャー」の資格を持ってます)

【まとめ】 「資格」をどう活かすかは自分次第

今回は、\【厳選】スポーツ業界への就職、転職に役立つ資格はコレ!/ というテーマで、スポーツビジネスに役立ちそうな資格をアレコレご紹介してきました。

柔道整復師」のように「その資格がなければ開業できない」という資格は別ですが、ここで紹介したような資格は、ほとんどが「あってもなくても仕事はできる」という資格になります。

資格があるからといって必ずしもビジネスがうまく行くわけではありません。

自動車の運転免許」を持っている人が、みんな上手に運転できるわけではないのと一緒です。

しかし、「資格を得る」ことによって、その分野の「スタートライン」に立ちやすくなったり、自分の能力を「証明する」1つの道具にはなります。

資格を活かすも殺すも、結局は自分次第です。

資格を取る」ことをゴールにするのではなく、あくまで「目的に到達するための手段」と捉えてもらえればと思います。

今回ご紹介したような資格を活かしながら、スポーツビジネスを盛り上げていけるといいですね!


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「ゼロからのスポーツビジネス入門」の運営代表として、「世界イチわかりやすいスポーツビジネス・マネジメント」を情報発信。産業能率大学にてスポーツマネジメントを教えています。スポーツ業界就職や起業相談、スポーツ組織向けコンサルティングも好評。