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今回は、「スポーツ産業」の中心を担う1つの分野である、「スポーツ用品産業」について解説していきたいと思います。
日本のスポーツ産業の全体的な発展において、「スポーツ用品」が果たす役割というのは非常に大きいものであり、日本のスポーツが元気かどうかは「スポーツ用品産業」の状況を見ればわかる、というほどの影響力を持っています。
今回はそうした「スポーツ用品産業」の全体像や、どのような「業種」が集まって「スポーツ用品産業」になっているのか、といったことを解説していきます!
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「スポーツ用品産業」とはどんな産業なのか??
「スポーツ用品」というのはその名の通り、スポーツをするときに使う用具のことです。
野球であれば「野球用具」、サッカーであれば「サッカー用具」というような言い方をすると思います。
スポーツをするにはまず、用具(道具)がなければ始まりません。
ウォーキングやジョギングといった、一人でもできるスポーツであっても、ウェアやシューズは絶対と言っていいほど必要なものです。
この「スポーツ用品産業」の中には、以下のような3つの「業種」がそれぞれの役割を持って企業活動をしています。
✔ 製造業(せいぞうぎょう)
✔ 卸売業(おろしうりぎょう)
✔ 小売業(こうりぎょう)
この3つの単語だけを見ても、なにをやっているのかは良く分からないと思いますので実例をご紹介しましょう。
製造業(メーカー) ~スポーツで絶対に必要な用具を作る~
製造業というのは簡単にいうと「何か(手に取れるモノ)を作っている業種」ということです。
これをスポーツ用品に当てはめれば、「スポーツ用品を作っている会社」ということになります。
こうした企業のことを「スポーツメーカー」などと呼ぶこともあります。
日本の企業で言うと例えば、ミズノ、アシックス、デサントといった会社がスポーツ用品に関する「製造業」です。
もっとも、これらの企業は自分の会社でスポーツショップを運営して、スポーツ用品を販売しているということもやっていますので、「製造」だけをしているわけではないのですが、やはり「スポーツメーカー」としてのイメージが強いのではないでしょうか。
小売業(お店) ~完成された商品をお客様に販売する~
小売業というのは、簡単に言うとみなさんがスポーツ用品を買いたいときに行く「お店」のことです。
日本でのスポーツに関する小売業でいうと、アルペン、ゼビオ、スポーツオソリティなどの大型店舗から、みなさんの地元に昔からあるような小さなスポーツショップもスポーツ小売業です。
今はインターネットショッピングができる時代ですので、小売業も「お客さんがお店に来てくれない」という悩みがあるとおもいますが、スポーツ用品というのは手にとってみたり、実際に試着してみないと自分に合っているかどうかはなかなか分からないものです。
スポーツショップでは、シューズやグラブやラケットを直してくれるところも多いと思います。
インターネットでは「ここをこういう風に直してほしい」というような細かい要望にはなかなか答えにくいと思いますので、やはり商品の品ぞろえはもちろんのこと、商品知識やそのスポーツに詳しい店員さんのいるスポーツショップはスポーツ用品産業において絶対に必要なものです。
卸売業(流通) ~全国様々な地域にスポーツ用品を流通させる~
卸売業とは、別名で「問屋」(とんや)などと言われることもある業種です。
普通に説明してしまうと、卸売業とは、「製造業(メーカー)」が作った商品(シューズなど)を買い取って、小売業(スポーツショップなど)に売っている人たちのことです。
出来上がった商品を全国や世界に届けるので、「流通業」と言われたりもします。
日本では、ZETT(ゼット)、SSK(エスエスケイ)、モルテンといった会社が「スポーツ卸売業者」として企業活動をしています。
上記のような会社は自社でスポーツ用品を製造している場合があるので知っている人も多いかもしれませんが、基本的には、普通にスポーツを楽しんでいる限りはこの「卸売業」という産業と直接関わることはあまりないと思います。
もう少し分かりやすく説明しましょう。
メーカーというのは、「スポーツ用品を作ること」が主な仕事ですから、「スポーツ用品を全国に運ぶ」といったことは得意ではありません。
一方で、小売業(スポーツショップ)は、みなさんにお店に来てもらって「スポーツ用品を買ってもらう」ことが仕事ですから、常にお店の中にスタッフがいなければなりません。
なので、せっかくメーカーがスポーツ用品を作っても、お店の人がそれを取りにいって、持って帰ってきて、お店の棚に並べるといったことをしないと、みなさんの手にはスポーツ用品が届かないのです。
メーカーは「スポーツ用品を作るのに集中したい」、スポーツショップは「お店でお客さんに接客がしたい」となると、誰かがスポーツ用品を「運んで」くれないといけないのです。
その運んでくれる役割をしているのが「卸売業」という産業です。
昔は、メーカーの数もスポーツショップの数もあまり多くありませんでしたので、「卸売業」がそれほど重要だったわけではありません。
ですが今は、スポーツメーカーの数も、スポーツ用品の種類も、スポーツショップの数も、昔とは比べ物にならないぐらいに増えました。
しかも、インターネットショッピングが発達したので、「必ずこの時間までに届けなければならない」といった配送も、昔では考えられないぐらい複雑な状況になっています。
卸売業が存在しなければ、メーカーは自分でお店を作って用品を売るか、仲のいいスポーツショップだけに商品を置いてもらうといったことしかできません。
卸売業があれば、全国、全世界に向けてスポーツ用品を届けることができるのです。
まとめ ~1つのスポーツ用品に多くの人達が関わっている~
今回は、\「スポーツ用品産業」の全体像についてわかりやすく解説!/というテーマで、「スポーツ用品産業」の全体像や、スポーツ用品産業を構成している「製造業」「小売業」「卸売業」について解説をしました!
- 製造業(スポーツ用品を作っている)
- 小売業(お店でスポーツ用品を売る)
- 卸売業(スポーツ用品を全国に運んでいる)
「将来的にはスポーツ用品に関わる仕事がしたい!」と考えている方もいると思いますが、スポーツ用品に関わる仕事も色々な種類や色々な企業があります、
まずは「自分はスポーツ用品を作ることに貢献したいのか」「販売することに貢献したいのか」「流通させることに貢献したいのか」など、スポーツ用品を通じて社会にどのような役に立ちたいのかを考えてみるとよいと思います。
スポーツ用品産業の様々な企業が協力し合うことで、スポーツ用品を私たちの身近なものにしてくれているのですね!
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✔ スポーツ用品産業の全体像が分かる
✔ スポーツ用品産業を構成している「業種」が分かる
✔ それぞれの「業種」の「役割」が分かる