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「プロスポーツ選手」として「稼げる種目」といえば、多くの方が「サッカー」や「野球」を思い浮かべると思います。実際、日本のサッカー、野球は世界的にもレベルが高く、実力があるトップ選手は、世界的プレーヤーとして活躍することが可能です。
しかし、サッカーや野球だけが「稼げるスポーツ」ではありません。
それ以外の種目でも、国内でもアピールし、世界的に活躍すれば、サッカー、野球以上に収入を得て、注目を集められるかもしれません。
そこで、今回は「日本国内にあるプロスポーツ(完全にプロではないリーグなども含む)」をいくつかご紹介し、実際に選手としてどれくらいの稼ぎを得ることができるのか、今後稼げる可能性のあるスポーツはなにか、といったことを考えてみます。
今回紹介するスポーツは国内のリーグが存在し、世界でも活躍できるスポーツばかりです。
(なお、各スポーツで「選手として稼げる年収」などをご紹介しますが、あくまで「参考値」として捉えてください。実際の金額とは異なる場合がございますのでご了承ください。)
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BリーグとNBA(バスケットボール)
「Bリーグ」は、日本の男子バスケットボールのプロリーグです。
バスケットボールをプレイしている方であれば、Bリーグの存在を知っている方も多いのではないでしょうか。
Bリーグは、国際バスケットボール連盟(FIBA)が、日本バスケットボール協会に対して要求した「プロリーグの統一」により、2016年からリーグがスタートしました。
ここでは詳しくは述べませんが、Bリーグ誕生以前の男子バスケットボールには、「JBL」という実業団(企業チーム)を中心に運営されるリーグと、特定の親会社に頼らずに、自分たちできちんとビジネスをしてクラブ経営していくことをめざしたクラブが集まって作った、「bjリーグ」という2つのバスケットボールリーグが存在していました。
その2つのリーグが1つになって誕生したのが現在の「Bリーグ」です。
Bリーグの所属チームは、B1とB2のクラブを合わせると2022年時点では38チームです。
北は北海道、南は沖縄まで、さまざまな地域にチームがあります。
チーム数が多いため、プロになれる可能性も高くなります。
Bリーグの選手の年収
では、Bリーグの選手はどの程度稼いでいるのでしょうか。
Bリーグの選手として活躍
をすると、以下の4つの項目から「年俸」が決まります。
● 所属チームからの年俸
● 出場毎に受け取れる報酬
● 勝利することで受け取れる報酬
● スポンサー契約金
2019年から2020年のシーズンに注目をすると、平均年俸が「1610万円」となり、日本代表メンバーになると、平均「4540万円」となります。
年収でサッカーや野球の選手と比較をすると、やや低めです。
しかし、2020年のBリーグで最高年俸の選手が、千葉ジェッツの富樫選手で、その額は「約1億円」とされています。
トップクラスの選手になれば、かなりの年俸を受け取ることが期待できるでしょう。
【参考サイト】
成長するBリーグがクラブ決算概要を発表「日本代表なら年俸5000万円」が現実に
海外のバスケットボール選手の年収
一方で、世界最高峰のバスケットボールリーグとされる、アメリカの「NBA」では、どの程度の年収になるかご存知でしょうか。
年俸平均はなんと「7億円」と言われ、1チームあたりの年間試合数が82試合あるので、分割すると「1試合あたり約850万円」稼げる、ということになります。
日本で働く人の平均年収が「350万円~450万円程度」と言われていますので、NBA選手は、1年間で日本人が稼ぐ金額を、「半日」で稼いでしまう、ということになります。すごい世界ですね。
さらにトップクラスの選手になると、「年俸100億円」というとてつもない金額を稼ぐことも可能です。この他にも「スポンサー契約金」などもつくため、技術を磨けば磨くほど、年収が高くなり夢が広がるスポーツであることは間違いないでしょう。
【参考サイト】
最も稼ぐNBA選手 レブロン・ジェームズ年収、史上最高の100億円に
世界一の年俸リーグNBA、そして驚きの最低年俸は?
3×3 (3人制バスケットボール)
「3×3 」というスポーツをご存知でしょうか。これは3人制のバスケットボールの総称です。「スリー エックス スリー」や「スリー バイ スリー」などと呼ばれます。まだあまり知らない方もいるかもしれませんが、2020年の東京オリンピックで正式種目に採用されています。
日本においては「3×3.EXE((スリー・エックス・スリー・ドットエグゼ))」というリーグがあり、2014年に7チームでスタートし、なんと2019年には81チームまで増えています。約5年で加盟チーム数が10倍以上になっており、これまでのスポーツリーグ運営の常識を覆しているリーグだと言ってよいでしょう。
3×3.EXE の特徴
1試合に出場すると、5〜6万円の手当を受け取ることが可能とされています。
前述の「Bリーグ」の試合の合間や開始前におこなわれることもあります。
Bリーグのクラブの中には、「3×3.EXE」に出場するためのチームを持っているクラブもあります。
怪我などでバスケットボール選手を諦めた人の中には、「3×3.EXE」の選手に転向して活躍しているケースも珍しいことではありません。
プロバスケットボールの選手になれなかったとしても、断念するのではなく、こうした別の方法でバスケットボールを盛り上げることができないか、考えてみるのも良いかもしれませんね。
3×3 EXE の年収
年収はチームによって異なるようですが、トーナメントで優勝すると、1大会あたり50万円の報酬が支払われます。
今のところ具体的な年収は発表されていませんが、大会に出場すればするほど稼ぐことが期待できる競技となります。
オリンピックの正式種目に採用された実績もあることから、今後競技人口が増えて、クラブチーム化などが盛り上がってくると、ビジネスとして成長していく可能性があります。
「少ない人数でも競技ができる」という点や、「場所の制約を受けにくい(広い場所や立派な施設がなくてもできる)」という点が、この競技の大きなメリットです。
様々な地域から「3×3.EXE」のチームが誕生すれば、これまでの「野球」や「サッカー」といったスポーツよりも、もっと身近な「みるスポーツ」あるいは「するスポーツ」になっていくかもしれません。
Vリーグ(バレーボール)
Vリーグは、日本国内にあるバレーボールのリーグです。
Vリーグにはプレミアリーグとチャレンジリーグの2つのリーグがあり、どちらも男子、女子バレーのシステムは同じで、それぞれ8チームずつ加盟しています。
Vリーグは社会人チーム(いわゆる「実業団」)が集まって作っているリーグですので、厳密に言えば「プロスポーツ」ではありません。
ただ、海外ではバレーボールのプロリーグが存在しているため、ご紹介したいと思います。
※「バレーボール」の「プロ化」の構想は以前から存在しており、それほど遠くない時期にプロ化される可能性が高いです。
Vリーグの年収
Vリーグは上述のように、「実業団」のリーグであるため、選手はチームを運営する「企業」と選手契約をすることになります。
チームの契約状況によって年収は異なるものの、650万円程度であると言われています。
あくまでVリーグの選手は、「企業が雇った選手」となるので、試合がない日は練習をするだけでなく、「企業の社員として業務」をおこなう必要があります。
そのため、バレーボール選手としてだけでなく「会社員として働く」能力や気持ちの切り替えが求められます。
【参考サイト】
バレーボール選手の給料・年収・収入
バレーボール選手の年収を詳しく解説!
海外のバレーボール選手の年収
一方でイタリア、ブラジルなどの海外のプロリーグに参加をすると、日本国内のバレーボール選手よりも稼ぐことが可能です。
最も稼いでいるプレーヤーは、年収約5000万円と言われています。
日本選手が世界のトップリーグに参加するために、世界の舞台で活躍して能力をアピールする必要があります。
もちろん、日本代表選手に選出されてバリバリ活躍できるレベルの選手でなければ、海外に挑戦して結果を残すことは難しいでしょう。
なお、これからご紹介する「ラグビー」についても同様ですが、現在の日本国内のトップクラスのバレーボールは、あくまで企業が「部活」のような形で活動しているチームがほとんどです。
よって、「バレーボールチーム」を支えるようなスタッフの人たちも、基本的には「所属している企業の社員」であり、普段はスポーツ以外の仕事をしている場合が多いです。
ですので、Vリーグに参入している企業に対して「バレーボールが好きなので御社に入社したいです」という感じで採用面接を受けても、その企業の仕事の大半は「バレーボール以外の仕事」になるので、その点は気をつけてくださいね。
ただ、スポーツに関わる仕事がしたい人にとっては、そうしたチームを持っている企業の採用面接などを受けてみるのは「アリ」だと思います。
入社後に必ずしもスポーツに関われるわけではないですが、先輩や上司などに「バレーボールチームに関わりたいです!」というアピールを続けていれば、いつか関われるチャンスはあると思います。
もちろん、普段の仕事をきっちりやって結果を残さないと、単なるワガママだと思われてしまいますので、自分のやるべきことをきっちりやって、スポーツに関わる道を拓いていくといいと思います。
余談がちょっと長くなってしまいました。
リーグ・ワン(ラグビー)
2019年に日本で開催された「ラグビーワールドカップ」で、日本代表の大活躍により、日本のラグビーに注目が集まっています。
その流れもあり、日本国内にあるラグビーの最高峰のリーグである「リーグ・ワン」も注目を集めています。
リーグ・ワンの特徴
リーグ・ワンは先ほどのバレーボールのVリーグと同様に「実業団」がチームを構成し、リーグを運営しています。※完全に「プロ」として運営しているチームもあります。
ここ最近では、海外で活躍をした選手もトップリーグに参戦しています。
最近の例では、2019年ワールドカップまで、世界最強と言われる「オールブラックス(ニュージーランド代表)」でキャプテンを務めたキアラン・リード選手がトヨタ自動車ヴェルブリッツに加入したり、「ワラビーズ(オーストラリア代表)」としてワールドカップでも大活躍した、サム・ケレビ選手がサントリー・サンゴリアスに加入したりと、世界最高レベルの選手たちが続々とトップリーグに加入しています。
今後はリーグの質も高くなり、ハイレベルな試合展開が期待できる競技の1つでもあります。(トップリーグも「プロ化」に向けて動いているようです)
リーグ・ワンの選手の年収
リーグ・ワンには、ラグビーの「プロ選手」として契約をしている選手と、企業と「会社員」契約をしている選手がおり、プロ・アマが混在しているような形となっています。(大半は「会社員契約」の選手です)
アマチュア選手(会社員)として契約をすると、年俸が500〜1500万円程度ですが、プロとして契約をすると、1000万円〜8000万円程度で契約を結ぶことが可能になります。
ラグビーだけで食べていく自信のある人は、「プロ契約」を結ぶ場合が多いです。
また、外国人選手も基本的には、「プロ契約」になります。
ただ、ラクビーというスポーツは、とてもハードなスポーツなので、身体への負担がかなり大きく、引退までの期間が短い、という特徴があります。
したがって、引退後のことを考えると、最初から「会社員契約」を結ぶ選手も多いです。
社会人としての仕事をまったく経験せずに、ラクビーを引退してからいきなり「会社員」になるというのは、なかなか大変なことです。
リーグ・ワンに加入しているチームを保有しているのは、トヨタ、パナソニック、サントリー、キヤノンなど、誰もが知っているような大企業ばかりです。
大企業がチームを持っているからこそ、そうしたキャリア選択ができるというメリットもあります。
一方で、リーグ・ワンは前身のトップリーグの時代から「実業団チーム」の集まりであることから、「ラグビーそのものでお金を稼ぐ」という視点をこれまであまり持ってこなかったため、収益化にまだまだ苦労しています。逆に言えば「ビジネス」としては発展の余地がかなり大きなスポーツです。
ラグビーのトッププレイヤーの年収
ラグビーで世界的に活躍すると、どの程度年収を稼ぐことができるのでしょうか。
ニュージーランド・オーストラリア・南アフリカ共和国・アルゼンチンの4か国から計14のプロチームが参加する「スーパーラグビー」に所属する選手は、1億5000万円前後の年俸と言われています。
ですが、リーグ・ワンでも1億円プレーヤーになることが可能です。
世界的に有名な選手である、元ニュージーランド代表のダン・カーター選手は、トップリーグの時代に神戸製鋼と過去に1億4000万円で契約を結んでいます。
もちろん、ダン・カーター選手などは世界最高レベルの実績を持つ選手ですので、日本人選手が1億円以上の契約を企業と結ぶのは、現状ではかなり困難でしょう。
しかし、2019年のワールドカップで大活躍した松島幸太郎選手(当時サントリー・サンゴリアス所属)が、その実績を評価されて、フランスのプロリーグである「トップ14」の「ASMクレルモン・オーヴェルニュ」に移籍したことがあるように、世界的に活躍をアピールすれば、かなりの年収を稼げるスポーツです。(フランス移籍にあたっての松島幸太郎選手の年俸は公開されていませんが、おそらく億単位であると思われます)
【参考サイト】
ラグビーのトップリーグ選手の年収は?
「クリケット」のトップ選手は30億円稼げる!?
日本では全く知名度がない「クリケット」。
どんなスポーツかご存知でしょうか?
※以下の写真のイメージです。
野球のような、ホッケーのようなスポーツです。
それもそのはず、この「クリケット」というスポーツは、イギリスで誕生し、アメリカで誕生した「ベースボール」の原型になった、とされているのです。
なので、とっても歴史のあるスポーツなんです。
日本では、ほとんど目にする機会のない「クリケット」ですが、世界に目を向ければ、サッカーや野球以上の年俸を稼ぐプレイヤーになることも可能です。
クリケットの国内リーグ
日本では、「日本クリケットリーグ」というものが存在し、4月から9月にかけて関東圏を中心に110試合を展開しています。(女子のリーグもあります)
1部から3部までがあり、基本的には、「クラブチーム」が参加をしていますが、「慶應義塾大学のクリケット部」もリーグに参加しています。
クリケットの年収
日本国内のクリケット選手は普段は「企業で働きながら」、選手を兼任している場合が多いため、「アマチュアスポーツ」になります。
したがって、国内のクリケット選手は、クリケットのみでの収入はほぼゼロに近いでしょう。
しかし、日本クリケットリーグで注目を集める選手となれば、必然的に日本代表に選出され世界進出への足がかりとなることもあります。
世界のクリケット選手の年収
最もクリケットが盛んな「インド」(発祥の国であるイギリスよりも、インドのほうが盛んになっているというのは面白いですが)には、8チームで構成されるインディアン・プレミアリーグ(IPL)と呼ばれるプロリーグが存在します。
IPLの選手の平均年俸はなんと「4億円」、一番稼ぐ選手は「30億円」とのこと。
世界でも3番目に年俸の高いリーグと言われています。
日本の元プロ野球選手で広島東洋カープなどで活躍した、木村昇吾氏など、クリケットのプロ選手となるため、日々練習に打ち込んでいる選手もいます。
日本国内ではマイナーなスポーツでありながら、今から努力をすれば世界的にトップ選手として活躍することも期待できる、夢が広がるスポーツです。
今後は、「子どもにスポーツをやらせるならクリケット!」という人が出てくるかも知れませんね。
なにせ、国内での競技人口は2,000人程度しかいないとされていますので、野球やサッカーに比べてライバルが圧倒的に少ない競技です。
したがって、日本代表になることも遠い夢ではなく、そこで注目されて海外で活躍できれば、億万長者になれる可能性があります。
世界にはすごいスポーツがまだまだありますね。
【参考サイト】
クリケット選手の気になる年収を調査
クリケット転身の元プロ野球選手 目指す舞台は平均年俸4億円超の世界最高峰リーグ
まとめ ~国内ではマイナーな競技も世界では花形スポーツ!~
今回は、\スポーツ選手として稼げるのは野球やサッカーだけじゃない!(チーム競技編)/、というテーマで、国内外のスポーツをいくつか取り上げ、選手として稼げる年俸(年収)について考えていきました。
選手の年収が高い、ということは、その競技やリーグ、クラブ自体が「しっかりと稼いでいる」ということでもあります。
もちろん、Vリーグ(バレーボール)やトップリーグ(ラグビー)などは、「実業団」のチームが大半ですので、親会社が本業で得た稼ぎを、スポーツに対して「予算」として使っていることになります。
それでも、「スポーツのプロ化」が進む中では、今後大きな可能性を秘めたスポーツであると言えるでしょう。
また、3人制バスケットボールの「3 x 3」や、日本ではとてもマイナーな「クリケット」も、今後は大きな「ビジネス」になる可能性を持っています。
「選手としてスポーツで稼ぎたい」という人も「ビジネスとしてスポーツで稼ぎたい」という人も、ぜひ色々なスポーツに興味を持って、可能性を広げて頂ければと思います!
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